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1)床衝撃音予測計算ソフト「拡散度法」のダウンロード(無料)

新・拡散度法による床衝撃音予測計算法

計算ソフトは無料でダウンロードできますが、ダウンロードする際は、必ず会員登録(無料)をお願い致します。建築の実務において大いにご活用下さい。

■拡散度法とは
 八戸工業大学・橋本研究室が独自に開発したRC床スラブ用の床衝撃音遮断性能予測計算法です。現象が複雑で、性能要因が多岐に亘る床衝撃音の性能予測に関して、音響域振動性状を規定する拡散度指数という新たな概念を導入し、様々な条件の床衝撃音性能を簡易に計算できるように開発された手法です。初期の拡散度法には一部不十分な点がありましたが、これを修正して完全な形に仕上げたものが新・拡散度法です。これは完成形であるため、今後の改変等は予定されていません。なお、この拡散度法の開発研究では、2008年度の日本建築学会の学会賞を受賞しています。

■計算ソフトについて
拡散度法は、エクセルシート1枚に床の条件を入力するだけで、複雑な床衝撃音の計算を簡単に行うことができます。集合住宅などでは、構造性能よりも床衝撃音性能で床の構造が決定されるため、構造設計などには必須のソフトです。種々の条件の変化を入力し、計算実行のボタンをクリックすると、たちどころに計算結果が表示されます。
計算結果は、オクターブバンド毎の床衝撃音レベル、L等級、L値、騒音レベルなどが表示され、加振力や部屋の吸音力も設定可能です。あらゆる条件のRC床スラブの計算が可能です。

計算ソフトは、建築技術者用と一般用の2種類があります。建築技術者用は、構造設計などの実務でご利用頂く正規バージョンです。一般用は、技術者以外の方でも利用できるように、専門用語も少なく、入力も簡単になっています。マンションを購入予定の方や、トラブルなどで床の性能を知りたい方などはご利用下さい。

建築技術者用の計算ソフトでは、日本語バージョンは勿論、英語バージョン、韓国語バージョンも用意
されています。外国の方や外国の企業もご利用頂ければ幸いです。

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■ 解説書 「新・拡散度法による床衝撃音予測計算法」

橋本典久著、B5版、137頁、3500円/冊

 新・拡散度法の解説書です(下記目次参照)。折角、ダウンロードされても、間違った使い方をしている方を時々見かけます。本書は、拡散度法の理論から計算ソフトの使用法や留意点、計算精度までが網羅されています。拡散度法をご利用の方は、是非1冊、手元に置いてご利用下さい。部数にも限りがありますので、ご希望の方はお早めに下記までお申し込み下さい。

 メールアドレス:noiselabo@snow.plala.or.jp   FAX:0178-27-7025

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<解説書の目次構成>

第1章 住宅における床衝撃音問題
1.1 床衝撃音とは
1.2 床構造の変遷と床衝撃音
1.3 重量床衝撃音遮断性能に関連する要因
1.4 床衝撃音遮断性能予測法の分類と特徴
1.5 予測計算法の適用性比較と課題
【追補】新・拡散度法での計算法変更点の
説明について

第2章 拡散度法による床衝撃音計算の基礎
理論
2.1 板振動評価への拡散度指数の導入
2.2 拡散度指数による振動応答評価
2.3 床スラブ振動の端部拘束の評価
2.4 小梁付床版への拡散度法の適用
2.5 ボイドスラブへの拡散度法の適用

第3章 拡散度法による床衝撃音予測計算法
3.1 拡散度法による重量床衝撃音の
計算フロー
3.2 床衝撃音計算各部の計算式  
3.3 計算値と実測値の比較検討

第4章 新・拡散度法における計算法の変更点
4.1 拡散度法(従来法)における拡散度
指数の推定方法とその問題点
4.2 周辺固定時の固有振動数の計算方法 
4.3 オクターブバンド内固有モード数の
カウント
4.4 拡散度指数推定方法の改善に関する検討
4.5 拡散度指数推定方法の改善          
4.6 新・拡散度法におけるその他の変更点

第5章 計算ソフトの使用方法
5.1 計算ソフトのシート構成       
5.2 床衝撃音計算シートのデータ入力
5.3 ボイド換算シートの利用       
5.4 各種床スラブのデータ作成例
5.5 特殊形状、特殊条件への対応方法、その他計算上の留意点
5.6 拡散度法および計算ソフトに関するQ&A

第6章 新・拡散度法による予測計算の精度  
6.1 拡散度法(従来法)による予測計算の精度
6.2 新・拡散度法による予測計算の精度

 

■ 拡散度法Q&A(一部紹介。詳しくは解説書5.6章を参照して下さい)

Q :今回のソフトはコピーして使ってよいのでしょうか。

A:自由にコピーして使って頂いて結構です。ただし、マクロウイルスなどの問題がありますので、十分にご注意下さい。なお、改竄した物の配付はご遠慮下さい。

Q :拡散度法と実用的インピーダンス法ではどのような違いがあるのでしょうか。スラブ形状や版剛性、床仕上げなどにより適、不適があるのでしょうか。

A:本来の実用的インピーダンス法は、面積が20~30m2程度の床面積にしか適用できません。大型スラブなどは別途補正が必要ですし、面積の小さいスラブにも適用できないなど、適用対象と精度に問題があります。拡散度法は、解説書の第1章で述べているように、面積や辺長比、スラブ厚他、殆ど全ての要因が考慮されているため、どんなRC造のスラブにも適用でき、精度も優れています。拡散度法の原理や実用的インピーダンス法との違いについては、解説書の第1章や第6章に詳細に述べられていますのでご参照下さい。また、必要でしたら関連論文もご参照下さい。

Q :拡散度法に関して、分かりやすい文献があれば教えてください。

A:解説書ならびに「騒音防止のための音響放射の理論と実際」(橋本典久、工文社)を参照下さい。

Q :実用的インピーダンス法では、音の有効放射面積を考慮していますが、拡散度法ではこの扱いはどうなっていますか。

A:音の放射は、音響放射率として物理的に算定されているため、有効放射面積のような補正は必要ありません。

 

■ お問い合わせ

 拡散度法や計算ソフト、あるいは床衝撃音等に関してご質問等がある場合は、ご遠慮なく下記までご連絡下さい。解説書の購入等に拘わらず、出来る限り回答させていただきます。

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(2016年 日本建築学会著作賞受賞)
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2階で子どもを走らせるなっ!近隣トラブルは「感情公害」
光文社新書

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音響放射の理論と実際
工文社刊
新・拡散度法による床衝撃音予測計算法
八戸工業大学刊

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